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2006/02/03

柳宗悦の民藝と巨匠達展

京都文化博物館で開かれていた、「柳宗悦の民藝と巨匠たち展」に行ってまいりました。柳宗悦といえば、「民藝運動」の創始者で、それまで顧みられることのなかった、民衆が普段の生活の中で用いている工芸品の中に、高い美を見出した人です。この展覧会では、彼が募集した陶器や染織、漆器などの民藝や、民藝運動にかかわった、陶芸家の濱田庄司や河井寛次郎、バーナード・リーチら、巨匠達の作品が展示されていました。

東京で大学生活を送っていた頃、駒場にある日本民藝館に足繁く通っていたものです。

濱田さんの作品で、私が特に気にいったのは、飴釉の渋い味わいの土瓶。こんなのでお茶を飲めたら、最高だろうと思います。


寛次朗さんの晩年の作品は、民藝の枠をこえて、ホントに前衛的と思えるほど、自由奔放ですよね。それでいて、自我をどんどん主張していくんじゃなくて、逆に自我を空しくしたところから個性的な作品が生まれてきている―そういうところがすばらしいと思います。

芹沢けい介さんの「基督像」の染物は、中々ユニークで面白かったですね。

会場で一番インパクトがあったのは、棟方志功の、馬鹿でかい字で「柳仰」(師である柳宗悦を仰ぐという意味)と書かれた書。生命力が爆発していて、度肝を抜かれました。棟方さんは、板画だけじゃなくて、書もすごく好きです。

対照的に、柳宗悦の書は、穏やかで品格があって、中々いいものですね。

「点てよ 茶を 様なきまでに」という書がありましたが、意味がわからなくても、ああいいなぁ、と自然に思われました。様式を見せつけようとする茶道の臭みを捨てよ、というような意味なんだと思います・・・たぶん。

コーヒー茶会を催したりして、色々革新的なこともやってたんですね。驚きました。

民藝を通して、人を深い美の浄土に誘うことに務めた、柳宗悦の生涯に改めて感銘を受けました。

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