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2006/02/14

迷宮美術館:ゴッホを世に出した女性

BS2の迷宮美術館で、ゴッホの弟テオの奥さんで、ゴッホを世界的な巨匠にした、ヨハンナの人生が紹介されていました。

ゴッホが悲劇的な最期を遂げ、彼の才能を信じて支えつづけたテオが、その半年後に亡くなってから、このような物語があったのかと感動して、やたら泣けました。

夫のテオが亡くなってから、残されたゴッホとテオの膨大な数の手紙のやりとりを読み、ヨハンナは夫の意志を継ぎ、生前一点(!)しか売れなかったゴッホの絵を世に出し、正当な評価を受けるようにすることを決意。

パリからオランダへ帰る際、周囲から、費用も労力もかかるから、500点以上ものゴッホの絵を処分するように言われたそうですが、ほとんどを持ち帰ったそうです。

家に若い芸術家たちを呼んでゴッホの絵を見せたり、鑑賞会を開いたりして、徐々に人気が出始めても、作品が散逸するのを防ぐため、決して売るのを急がなかったそうです。

ゴッホとテオの書簡集の販売の依頼がきても、彼の作品が正当に評価されるより前に、彼の数奇な人生にばかり関心がいくことを心配して、販売を遅らせたんだとか。

やがてアムステルダムで大展覧会が開かれ、書簡集が出版され、ゴッホの絵画と彼の人生は、多くの人たちから、熱狂的に愛されるようになるわけです。

書簡集の冒頭にヨハンナは「二人(ゴッホとテオ)は生くるにも、死ぬるにも離れざりき」と書き、その言葉どおり、オランダにあったテオの墓を、オヴェールのゴッホの墓に移したそうです。

これまでゴッホとテオの間の強い絆で結ばれた兄弟愛しか知らなかったけれど、ヨハンナの、夫とゴッホに対する想いというのは、何かすごくジーンときましたね。

番組の前半で、セザンヌやルノアールを発掘し、世に出した画商アンブロワーズ・ヴォラールが紹介されていましたが、そこでゲストの326(何か懐かしい)が、「創る人間も重要だけど、それを広める人間、見抜く人間っていうのも、同じぐらい重要なんだと思いますね」とコメントしてました。本当にそうだナ~と思います。

いくら素晴らしい芸術を創っても、その作品の良さがわかり、それを広める人がいなきゃ駄目なんですね。私もテオとヨハンナをちょっとだけ見習って、親父さんの書の作品をこのブログで、もっと頻繁に紹介していくとしますか(^^ゞ

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コメント

私もこの番組を見ました。ところで、録画
されましたか?以前オランダに住んでいて
ゴッホに関する番組はすべて録画対象に
しているのですがあいにく録画し忘れ
今、録画している人を捜しています。
できたらダビングをさせていただきたいのですが。よろしくお願いします。

投稿: てる | 2006/03/05 21時06分

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