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2006/05/08

生命の根源からの導き~東山魁夷~

私が好きな芸術家の一人に、日本画家の東山魁夷さんがいます。
清澄な自然と素朴な人間性を大切にすることへの「祈り」を込めた、東山さんの風景画は、じっと眺めていると、自然と心が落ち着いてきて、浄められるような感覚になります。

私は東山さんの絵ばかりでなく、お書きになられたエッセイや文章にも、とても心惹かれます。
例えば「日本の美を求めて」という本の、奈良唐招提寺の障壁画を完成させた際のお話の中に、こういう一節があります。

「私はずっと以前から、自分は生きているのではなくて、生かされていると感じる。また、人生の歩みも、歩んでいるのではなくて、歩まされていると感じる、そういう考えのもとに今日まで、自分の道をたどってきたような気がするのです。
山の雲は雲自身の意思によって流れるのではなく、また波は波自身の意思によってその音を立てているのではない。それは宇宙の根本的なものの動きにより、生命の根源からの導きによってではないでしょうか。
そうであるならば、この小さな私自身も、また野の一本の草も、その導きによって生かされ、動かされ、歩まされているのではないか、そう思えてならないのです。」(一部略)

心に染みこんでくる言葉です。
奈良唐招提寺の障壁画は、鑑真和上のみたまに捧げるために、描かれたのですが、東山さんは、私がこの絵を描いたのではなく、和上の精神の導きによってこの絵ができたのです、と仰っておられました。

人は時折、これまで自分の力だけで生きてきた、自分で全て決めて人生を歩んできた、と思ってしまうこともありますが、果たしてそうでしょうか?
雲も、野の草も、人間も、生命の根源からの導きによって、生かされ、動かされ、歩まされているのだと、と東山さんはいいます。
私は宗教信仰者ですので、「生命の根源からの導き」というのは「神様の導き」だと思っていますが、呼び方は何でも構いません。
とにかく自分を生かし、導いてくれている何か大きな力・存在に対して、謙虚になり感謝していくことが、大切なことであると思っています。

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