« 父が書を始めた経緯 | トップページ | 堺講演会&書のギャラリー »

2006/07/15

浅原才市さんの言葉

浄土真宗で、在家の信仰生活をおくる、すぐれた念仏行者のことを「妙好人」といいます。

浅原才市さん(1851~1932)という有名な妙好人がいますが、今日は、私が好きな才市さんの言葉を紹介したいと思います。
(才市さんと阿弥陀様とのやりとりになっています)

「さいちよい。へ。たりきをきかせんかい。」
「へ。たりき、じりきはありません。
ただいただくばかり。」

「妙好人 鈴木大拙著」(法蔵館)より

ただいただくばかり!
阿弥陀様への、何という深い感謝に満ちた言葉でしょうか。

他力信仰者であろうと、自力信仰者であろうと、無宗教であろうと、そういったこととは関係なく、人間は誰しも、最初から一番大事な命を神様からいただき、この世界で生きる諸条件(空気や水、食料となる動物や植物など)を神様からただで与えられています。
更に一歩進んで考えると、人間の創造力や思考力といったものも、実は神様から与えられているものであると思います。
そのことに対する感謝が、宗教の根本であろうと思います。

才市さんは、こういう言葉も残しています。

===========================

ありがたいな、ごをん(ご恩)、おもゑば(思えば)、みなごをん。

「これ、さいち、なにがごおんか。」

「へゑ、ごをんがありますよ。
このさいちも、ごをんで、できました。
きものも、ごをんで、できました。
たべものも、ごをんで、できました。
あしにはく、はきものも、ごをんで、できました。
そのほか、せかいにあるもの、みなごをんで、できました。
ちゃわん、はしまでも、ごをんで、できました。
ひきば(仕事場)までも、ごをんで、できました。
ことごとくみな、なむあみだぶつで、ござります。
ごをん、うれしや、なむあみだぶつ。」


「妙好人 鈴木大拙著」(法蔵館)より

===========================

―世界にあるもの、みな阿弥陀様のご恩でできました。みな南無阿弥陀仏です。阿弥陀様ありがとうございます。―

才市さんの言葉を読むと、宗教というのは、単純素朴な感謝の心が一番大切なんだなぁ、と思えてきます。
中々、才市さんのように深く感謝できる心境にはすぐにはなれないですけども、少しづつ神様への感謝を深めてゆきたいと思っています。

|

« 父が書を始めた経緯 | トップページ | 堺講演会&書のギャラリー »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/158958/10958000

この記事へのトラックバック一覧です: 浅原才市さんの言葉 :

« 父が書を始めた経緯 | トップページ | 堺講演会&書のギャラリー »