« 法話会案内 | トップページ | 風韻誌11月号 »

2007/10/14

清盛と尊氏のこと

以前、テープで五井先生のご講話をお聞きしていましたら、歴史上の人物評価は丸呑みにできないということで、平清盛のことをお話されていました。
清盛は平家物語で、非常に悪く描かれていますが、五井先生は「私たちが歴史で教わったような悪人じゃないですよ。すごい智恵も勇気も力も持ってます」と評されていました。
五井先生が歴史を見てると、善い人が悪い人となっていたり、悪い人が善い人になっていたりして、「あー、反対のこと書いてあるな」と思うことがよくあるそうです。

続けて足利尊氏と楠木正成のこともお話されていました。
戦前は国家主義的な歴史観から、正成の方は忠臣として尊敬され、尊氏の方は天皇に弓をひいた逆賊という評価がされていました。
しかし、五井先生は「足利尊氏は、楠木正成と比べてどっちが立派かわからないぐらい、すごい立派な人だ」と評されていました。
五井先生は「楠木正成は素晴らしい神界にいる」と別の話でされていましたので、尊氏も同じく神界にいるのでしょう。

この世は相対的な世界ですから、どちらかの側に立って、こちらが良くてこちらが悪いと勝手に決め付けてしまうことがよくあります。

自分の身近にいる人でも、自分に都合の良い人は良い人で、自分に都合の悪い人は悪いと判断してしまうことがあります。
しかし、自分には良くしてくれる人でも、他の人たちには迷惑ばかりかけていて、感心しない生き方をしていることもあります。
反対に、自分と対立する立場にいる人であっても、社会に大きく貢献している立派な人物かもしれません。

歴史の人物評価が当てにならないのと同じように、私たちの他人をあれこれと評価する想いも、必ずしも正しいとは限りません。
五井先生のように、自我想念が全くない、透き通った心でないと、人を正しく観、判断することはできないと思います。

そうなるためには、やはり、全ての想いを消えてゆく姿にして、神様にお返し続けなければいけませんね。

|

« 法話会案内 | トップページ | 風韻誌11月号 »

コメント

 ほんとうに、「全ての想い」をお返しするのですね。

 口で言うのは簡単だけど、気づかないうちにいつも(!)評価判断したり何だかんだ想っていたりして、唖然とします。
 脳ミソまでお返ししたくなったりして。
  
 そうしてみると、散文の文学はほとんど全部消えていく姿ではありませんか?


投稿: のんのん | 2007/10/14 21時33分

こんにちわ。
私もそのように感じることが、多いです。

そういえば、平清盛は 「大河ドラマ」で昔、子供のころ見ていたような気がします。

それに平成3年ごろには、足利尊氏を真田広之さん、楠木正成を武田鉄也さんがやっていた 「太平記」を夢中で見ていました(笑)

ドラマでも、本でも、有名な歴史上の人物が、作家や演出家によってホントに 違う人になってしまうんですね。

わたしも、すぐに「いい人、わるい人」
「できる人、だめな…」と感じてしまいがちです。

でも そんな気持ちは、みんな天にお返しして、自由な心で回りの方々に向き合うことができれば、毎日の生活がいきいきして、楽しいでしょうね!

投稿: K・S | 2007/10/23 08時46分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/158958/16760137

この記事へのトラックバック一覧です: 清盛と尊氏のこと:

« 法話会案内 | トップページ | 風韻誌11月号 »